(この記事は、良く分からない方向から、よく分からない圧力を受け執筆する物です。)
最近、Twitterを使っていると、「災害時に役に立つ地元のアカウントを郵便番号から探してフォローしよう」という広告を見かける。
ちょっと待て? 災害時にネットが本当に役に立つのか?
災害時最も弱い社会インフラは、電気と通信であると思います。
携帯やスマフォを持っている人、特に東日本大震災時に首都圏に居た人は、ネットは災害に強い! と信じている人が多いかも知れません。
ネットは停電でも使えるとか、携帯やスマフォの充電さえすれば大丈夫とか、そんな意見を散見します。
でも、よく考えてください。携帯やスマフォは、端末のバッテリーだけで情報を手に入れている訳ではありません。
端末と携帯キャリア基地局の間は無線ですが、そこから先には、必ず有線ケーブル区間があります。そして、その先にはデータを配信したり、通信を捌くサーバーやネットワーク機器があります。地震や水害、大規模な火災、台風があったとき、そのネットワークは堅牢に維持できるのでしょうか?
それは幻想です。ネットワーク機器の完全なる維持なんて出来る訳がありません。
そして、首都圏の皆さんは体験したはずです。回線が輻輳し通信不能(パンク状態)になったことを。
災害から万が一ネットワークを維持できたとしても、多くの利用者からの問い合わせに耐えられなくなるのです。
震災直後、PHSやE-mobile、Wimaxの回線は無事だったとか、安定的に稼働していたとかそんな記憶から、いや、大丈夫な物もある! と勘違いしている人も居るかも知れません。
それは、単に設計しているユーザー数より利用者が少なかっただけです。震災後、震災で大丈夫だったネットワークとしてユーザー数が少なからず増えたハズです。次回もこの状況を維持できるとは限りません。
この記事を書けとリクエストしてきた人は、無線を押せと言っていましたが、それも幻想です。
いま、この世の中に何人の無線人口があるんでしょうか? 携帯のエリア拡大によって、その人口はどんどん減っています。
震災で見直されたと言っても、無線人口は微増しただけです。常時無線機を携行している人も少ないでしょう。
「防災無線」や「消防無線」を傍受すれば良いとか、そんな話もありますが、震災の現場である福島県の南相馬市では、市で所有する無線も使えなくなっていたそうです。
と言うことで、この続きはまた今度!