デジタル簡易無線5W機と1W機の比較 IC-DPR3 IC-DPR6
IC-DPR3 と IC-DPR6 は共に、ICOM(アイコム)製のデジタル簡易無線(登録局・351MHz)である。
両者の最大の違いは出力。
無線というものは、フシギな物で、出力=距離では示せない。
特定小電力無線機、いわゆる特小は、0.01Wの出力だが、鉄筋コンクリート造の建物の中でも50m程度の通信可能距離を持っている。
一方の、IC-DPR3は、特小と比較すると100倍の出力であるが……同じ構造の同じ建物内で試験すると……概ね通信可能距離は100m程。特小の倍くらいしかない。ただ、デジ簡はアンテナの交換が可能で、アンテナを交換しロングアンテナにすると、その距離は200m以上、つまり、我々が使う「本館」全域で通信が可能になってしまう。
さてさて、IC-DPR3から更に出力を5倍にしたIC-DPR6では、どうか? 標準アンテナでは、所謂「本館」全域での通信が可能である。そして、アンテナをロングタイプにすると、なんと、その領域が、「本館」を超え、駅前(約350m~450m)まで確実に届いてしまう。
大は小を兼ねるということで、5W機の導入に話が傾き始めた。
しかし、特小よりもかなり重いこと。これが非常にネックである。
IC-DPR3は結局の所、結構使える。そして、軽いという最大のメリットがある。
結論として、初年度の機材編成は
特小70台→30台
IC-DPR3 10台
IC-DPR6 23台
という編成にすることにした。